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読者(札幌・3年・女子)から、次のような質問が届きました。「EU拡大が話題になっています。加盟を予定している国での国民投票で支持する考えが多かったようですが、EUに加盟することは一般市民にとってどんなメリットがあるのですか。なぜ多くの人が加盟を望むのでしょうか」。朝日新聞外報部の久田貴志子記者に答えてもらいました。
来年5月の欧州連合(EU)拡大を前に、加盟候補国ではいま、EU加盟の賛否を問う国民投票が行われています。これまでに投票が済んだ7か国で、加盟が承認され、拡大の準備は着々と進んでいます。
「私はチェコのEU加盟に賛成です。旅行するにも、働くにも、選択の幅が広がるから。『欧州』の仲間入りができます」(広告会社で働く28歳のチェコ人女性エバさん)
「マルタがEUに加盟すれば、欧州の共通通貨ユーロや、間接税の共通化で、EU域外の観光地と比べると有利になるでしょう。安く旅行できるので、観光客が増えるでしょう」(観光が国の主な産業となっているマルタのホテル・レストラン協会のザラ会長)
欧州のテレビには、加盟候補国の市民からこんな声が寄せられています。
今度新しくEUに加盟するのは、中東欧のポーランド、ハンガリー、チェコ、スロバキア、スロベニアや、旧ソ連下にあったラトビア、エストニア、リトアニア、それに南欧のマルタ、キプロスの10か国。これらの国々は、西欧に比べて経済的に遅れているため、人々はEUに加盟すれば、西欧並みの「豊かな生活」を手に入れるチャンスがめぐってくると期待しています。
というのも、EUに加盟すれば、域内共通の関税や、貿易のルール、行政の手続きがとられることで、人やモノの移動がより自由で簡単になり、経済活動が活発になると考えられているからです。
たとえば今、東欧の国の人が西欧に旅行すると、空港などで厳しくパスポートをチェックされます。しかし、EUに加盟すれば、入国手続きは今より簡素なものになり、場合によっては検査なしで通過することもできるでしょう。
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