中学校の先生が新1年生に教えてくれるおすすめ勉強法。最終回は理科・社会科です。
理科資料集をフル活用する
中学の理科は、物理学、化学、地学、生物学といった学問の入り口です。教科書は1分野、2分野に分かれ、理科を専門に勉強してきた教科担任のもとで、実験、観察の取り組みも増えるはず。期待して下さい。
自分から進んで勉強することがやはり大切です。教科書で飽き足らなくなったら図書室、インターネットなどで調べて下さい。さらにおすすめなのは、多くの学校で配られる「理科資料集」の活用です。カラフルな写真や図がいっぱいで楽しいし、今の指導要領で削られた内容も残っています。勉強が深まるので、家でどんどん見た方がいいです。
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教科書にあっても授業でやらなかった実験は、放課後など理科の先生に「やらせて下さい」とアタックしましょう。科学館、博物館、市町村の生涯学習イベント、土日の教室も探してみると、おもしろいものがあるかもしれません。
勉強はまず授業に集中し、家でその日やったところの教科書、ノートを見るようにしましょう。それだけでちがってきます。授業がわからなくなりだしたら、その日のうちに質問すること。一番いいのは先生に聞くことですが、理科が得意な友達でもいいでしょう。
試験勉強の基本は、教科書のテスト範囲を線を引きながら読み通すことです。その上で「3回の法則」をぜひためして下さい。学校で配られたプリントや問題集を、1回目は普通にやり、2回目でまだ解けないところをピックアップし、3回目はそこだけをやる。テストはほとんどがふだんのプリントなどの類題ですから、100点近く取れるはず。自信がついて理科が好きになる子が多いです。学校で問題集を配られない人は、本屋さんに行き、自分で1冊選んで買うといいと思います。自ら勉強する第一歩になるはずです。 |