|
次世代DVD
見た目はいま出回っているDVDと同じ、厚さ1.2_、直径12aの円形ディスクです。波長の短い青色レーザーで細かく情報を刻むので、赤色レーザーを使う現在のDVDと比べ、数倍の記憶容量があります。一部メーカーは録画再生機をすでに発売していますが、本格的に家庭に普及し始めるのは2006年ごろとみられています。
これまでは2つの規格がばらばらに開発されてきました。一方はソニーや松下、日立などが進める「ブルーレイ・ディスク(BD)」。他方は、東芝や三洋、NECなどが押す「HD―DVD」です。
違いは記録を読み書きする層の深さ。BDは表面から0.1_、HD―DVDは0.6_です。このため一方のソフトを別の方式でも利用できる「互換性」がありませんでした。消費者にとっては不便なので、せっかくの最新技術が普及しない恐れがあるとして、両陣営は、統一規格を決める交渉をしています。
(2005年5月1日)

航空・鉄道事故調査委員会
国土交通省内の常設の委員会。航空事故調査委員会を改組し、2001年10月に発足しました。中立の立場で事故原因を究明し、報告書を作成します。必要があれば再発防止の施策などを国交相らに勧告・建議もします。
メンバーは委員長と委員の計10人に加え、事務局に42人の職員がいます。委員ら10人は、国交相が任命する航空や鉄道の専門家。事務局には両分野の調査官がいます。航空部会と鉄道部会に分かれ、原則として月2回の部会のほか、必要に応じて委員が集まります。
2000年の東京・地下鉄日比谷線で起きた脱線衝突事故を機に法律が改正され、調査委が鉄道事故も扱うようになりました。JR史上、最悪の惨事となった今回の尼崎JR脱線事故に対し、調査委は委員4人と調査官5人の計9人を現場に送るという異例の態勢をとりました。鉄道が調査対象になった01年10月以降、手がけた鉄道事故調査は今回で81件目になります。
(2005年5月8日)

イラク移行政府
イラクでは1月に国民議会選挙が実施され、275人の議員が選ばれました。正式な政府が出来るまでの間、この国民議会を基盤として政治をすすめるのが、移行政府です。新しい憲法を作るのが主な役割で、10月中旬までに新憲法をめぐる国民投票を実施、12月中旬までに新憲法の下で議会選挙を行い、その選挙を経て正式政府が発足するというスケジュールです。
移行政府は4月28日に発足しました。2003年のイラク戦争後、「初めての民主的な政権」とされます。新閣僚は宗派や民族を考えて人選されていますが、一部の閣僚がなかなか決まらないなど、波乱の船出となりました。
移行政府に反対するイスラム教スンニ派の過激派などの武装勢力は、テロ行為を続けています。移行政府発足から10日間でテロによる死者は計300人を超え、これは駐留米軍と民兵などとの間で大きな戦闘があった時期をのぞけば、最悪のペースです。
(2005年5月15日)

諫早湾干拓事業
農水省が1989年に防災と農地造成を主な目的として着工しました。97年に湾奥部の潮受け堤防が閉め切られて干潟が消滅した後、「無駄な公共事業」として全国的に批判されました。2000年度に有明海で深刻なノリの不作が起きて再び干拓批判が高まったため、01年に事業規模を縮小。総事業費は2460億円で、事業の進捗(しんちょく)率は03年度末で94%です。
工事は佐賀地裁が差し止めを命じた昨年8月26日に止まり、ほぼすべての工事契約は解約されました。干拓地と調整池を仕切る前面堤防のかさ上げなど残った工事は契約からやり直す必要があるため、本格的な工事再開は6月下旬ごろになる見通しです。
干拓工事と漁業不振の関係を調べるため漁民側が求めている潮受け堤防の中・長期開門調査について、福岡高裁は国に対し「実施すべき責務を負う」と指摘しましたが、農水省は「実施しない」との考えを改めて繰り返しました。
(2005年5月22日)
|